扁額「黄眠草堂」

「黄眠草堂」扁額(飯田市 日夏耿之介記念館にて) クリックすると我が書斎の扁額にとびます(笑)

2016.08.03 update

近代文学に係はるホームページを眺めてゐると、実に様々な篤志家の個人サイトが開設されてゐることに驚きます。
冊子体の同人誌が全国各地で同人高齢化のうちに先細りしてゆくのを見る現状において、
地域を超え世代を超え、どしどしリンクが広がってゆくインターネットには、
孤立点の集合に過ぎなかった奇特なディレッタントを結び繋ぐ、新しい媒体としての可能性があるもののやうに思はれます。
これまでの運営に係り知遇を忝くしてゐるサイト各位の御厚情に対し、あらためて御礼を申し上げます。


近代文学古書 「稀覯本の世界」 貴公凡さん(奈良)
戦前文学の古書愛好家のための極め付きの書誌サイト。
今はもうこの世にゐない文人詩人たちを身近に感じたいと思ったら、彼等が生涯の思ひ入れを込めて刊行した著書の原本を手にしてみることです。
初心者から筋金入りのコレクターまで、稀覯本と呼ばれる奥深い古書の世界を、かくまで実証的に紹介してゐるホームページは他にありません。
併設の「Salonde書痴」掲示板は2004年末に閉鎖されましたが、過去ログにおいて明治大正昭和初期の文学書に関するあらゆる質問に回答してゐる二人の超弩級匿名コレクターの一人がこちらの管理人。
現在このサイト管理のハード面でも、多大な御助力を賜ってをります。

モダニズム詩  「moonymoonman」 加藤 仁さん(東京)
北園克衛に関する資料収集の傍ら、戦前詩誌の目次公開を続ける奇特なサイト盟友。質量はもはや詩誌版の「PathFinder」。

大正詩  「TakemotoHiroakiPage」 竹本寛秋さん(鹿児島)
大正期の口語詩全般について、文献書誌および自身の論文を中心に展開する北海道出身の大学の先生。

「四季」同人 小山正孝 「感泣亭・小山正孝の世界」 小山正見さん(横浜)
四季派第二世代の詩人、小山正孝の詩業顕彰HPを御子息が運営。

「四季」同人 立原道造 「立原道造記念館」 (東京)
日本で唯一、四季派詩人をテーマに企画展示してゐる私立文学記念館でした。惜しむらくは2010年9月27日をもって休館。

「コギト」同人 中島栄次郎 「South Island(癒しの楽園)」 
保田與重郎が同人のなかで最も一目置いた思弁的評論家。コギトの四天王と呼ばれ、田中克己の親友でもあった中島栄次郎の足跡を、貴重な資料とともに御遺族(姪御の御子息)が紹介されてゐます。

「コギト」同人 服部正己 「服部正己記念館」 
海外ではドイツ文学に拠ったコギトの学識的側面を、松下武雄とともに担った服部正己について、御曽孫が祖母の証言ほかを紹介。2016年8月開設。

文学・美術・古書  「daily-sumus デイリー・スムース」 林 哲夫さん(京都)
抽書きを古来随筆と呼ぶ慣はしなれば、日仏文学の詩・書・画+装釘の四絶に遊ぶ「薀蓄斎先生」の浩瀚な読書録は、
すなはち現代ネット随筆の最高峰とよぶべき質量に達してをります。

山岳写真と平和哲学  「薄明の時代の詩人」 schaleさん(スイス)
アルプスの山稜をはじめとする息を呑むやうな美しい風景写真に合せて、詩と平和に関する断章が、実存主義に列なる詩人哲学者たちをトリビュートしながら綴られてゐます。
タイトルはヘルダーリンを評したハイデガーの言葉「乏しき時代の詩人」から。

現代詩のアーカイブ  「Crossroad of word」 塚田知雄さん(神奈川)
明治・大正・昭和・平成の詩の中から“「言葉の持つ力」を感じさせてくれる詩”を選択して紹介する瀟洒なレイアウトのサイト。 拙詩もChronologyの末席にて紹介に与り恐縮感謝の至りです。

浅野晃オーラルヒストリー  「浅野晃先生の部屋」 野乃宮紀子さん(岩手)
立正大学の愛弟子によって「浅野晃先生の話を聞く会」における詩人の談話が文字に起こされ公開されてゐます。

江戸時代漢詩・山岳詩 「従吾所好」 西岡勝彦さん(大阪)
画家よりも儒であることを自任した富岡鐵齋の世界。そして自身の旅のアルバムをもとに構成された山岳散文詩と写真たち。
いづれも「われ、好むところに従はん」との管理人の眼差しとセンスが行き届いてゐます。保存版「江戸文学年表」の労作およびブログを開設(休止中)。

耽美文学  「DASKABINETTDESDR.YAMANAKA」 YAMANAKAさん(東京)
三島・谷崎をはじめとする耽美・シュルレアリズム系文学者に篤い。掲示板 「月下の宿帳」の過去ログ読めば「Salonde書痴」開設前夜のことがわかります。

「世界をロマン化せよ!」   「悪麗之介for満保魯志社」悪麗之介さん(大阪)
掲げる「ロマン」は後退を拒絶するノヴァーリス的精神によるもの。昨今の右傾化する日本を案ずるコスモポリタン読書人。革新系文学者に篤い(休止中)。

漢字とかなづかひ  「言葉言葉 言葉」 野嵜健秀さん(横浜)
「歴史的かなづかひ」の正しさを広めるべく、國語問題を中心としたポレミックな評論活動をネット上で展開。保守系文学者に篤い。

サブカルチャーと伝統  「奇魂くすみたま」 高坂相さん (京都)
「伝統が自由な思考を可能に」し「そして、自由がなければ、伝統は滅び去るだろう。」といふ趣旨のもと、サブカルチャーと伝統にまつはる新旧硬軟の話題を同人誌とともに展開(休止中)。


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